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道迷いの時の保険とも考えてSONYのポータブルナビ「NAV-U」を買ったのだったがGPSは樹林帯の中ではほとんど受信不能。道迷いはたいていそんな場所で起こるから役に立たないケースが続発だった。
そこで、今度こそはとSUUNTOの腕時計を購入することに。これはGPSではなく気圧計測で標高を表示してくれるものだ。
ネットで調べるとSUUNTOの「VECTOR」というシリーズが一番手頃なようだ。
AMAZONではSUUNTO VECTORのオレンジ色が17,300円(税込・送料無料)というのがあった。安い♪
そもそも調べるとこのVECTOR、色が数種類あるのだが色によって値段が違う!同じ店のものでもかなり違うのだ。なぜ?
見つけたオレンジ色が一番安いのだがSUUNTOの公式サイトを見るとオレンジ色などない。廃版てことか・・・。
私としてはリュックもNAV-Uもオレンジ色だし、むしろこりゃ好都合。
で、さらに注意すると安いのにはたいてい「並行輸入品」とある。
これを調べて見るとAMAZON内に「注意書き」があった。
https://amzn.to/3DRefhN
いわく、
「並行輸入品とは、メーカーが認める正規輸入代理店以外を通じて国内に輸入される商品であり、Amazon.co.jp で販売する並行輸入品は、すべて真正な商品です。
Amazon.co.jp で取り扱うすべての並行輸入品には、メーカーが発行する国際保証書が添付されていますが、正規ディーラーやインポーターによる保証や修理に関して一部制限が発生する場合があります。」
とのこと。
他のサイトでは「並行輸入品には偽物も多い。保証も効かない。」などとあったが、AMAZONで買う限り問題なさそうだった。
購入手続き後数日で商品が到着。怖れていた「英語取説だけ」ではなく、簡単だがわかりやすい日本語取説も添付されており一安心だ。
これ、先日の「常念岳行/初めての北アルプス」
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-324651.html
に携行した。
標高を計測するのは気圧だが同じ地点でも毎日気圧は変わる。だから標高のわかっている地点で標高表示を補正してから使用開始するのだ。
(標高表示は5mごと。気圧の変化などを考えればこれ以上詳しい計測は無理だろう。)
そこでまず一ノ沢登山口(1320m)でこれを補正して登山開始。すぐに「ここは標高1260m」の標識を発見。「あれっ?」地図を見てもやはりここは1320mに間違いないのに・・・。で、とりあえずこの標識は無視する。
ところがこのコース、頻繁に標高表示板が立っているのだが、案外これがめちゃめちゃ(^^)。こっちは初めてのSUUNTOだから、時計が間違っているのかと地図もにらんで悩むのだがどう考えてもSUUNTOの方が正しいのだ。とほほ・・・。
それでも登山道途中では着実に標高数値がアップしていき、いつも感じるような焦燥感を持たずにすむ。精神的にとても楽だ。
常念岳山頂(2857m)に着いたところでSUUNTOは2795mを表示していた。誤差は-60mほど。まあまあか。
ここで標高を再度補正。「2860m」として帰路に。
一ノ沢登山口(1320m)に帰着したところでは「1380m」だった。60mのプラスで、ちょうど山頂で補正した分の誤差が出た。補正しなければぴったりだったのだろうか?
この誤差、時計の中で気圧→標高の換算設定が小さすぎているのではと帰宅後にマニュアルを読んで設定項目を調べて見たが、そんな設定はなかった。
天気の変化で偶然起こった誤差だったのだろうか。
他の方のレコなどで登場するのを見て誤差は最小と思い込んでいたので、この誤差はちょっと残念。
しかし、地形図さえ持参すれば登山中に自分のおおよその位置を把握できることは実証でき、それによってかなり精神的にも救われ、ペース配分という実際面でもメリットがあることが確認できた。
この時計、もちろん時刻表示メインにもできるし、気圧表示(ミリバール=ヘクトパスカルと同じだね)や方位計(電子コンパス)、温度計表示も可能。
要するに山行で必要な気象情報はほとんどこれ一つで計ることができるという優れもの。
これは手放せない山行ツールになること間違いない。
おはようございます。
わたしの高度計の使い方・・ガーミンで計測・高度計で計測・時計タイプの高度計で計測・風速計の高度計で計測・・ふふふ・・四つも持ってます(^^;
基本は高度の分かるところで補正ですね
次に高度のわかるところで計測です。さて、ここでの高度の数値が重要です。(しっかりした地図での分岐は高度がわかりますね)
大気圧が1hPa低くなると標高表示は8m高くなり 1hPa高くなると標高表示は8m低くなります。(丸暗記してください)
これ大事です。
高度計が実際より高い数値だと、低気圧接近です。逆に低い数値は、高気圧接近ですね。
そこで、高度補正のときには気圧もメモしておくと、気圧の変化で高度を補正します。そこで地図を照合して正確な高度から現在地の特定をする・・という方法です。
これが、西穂高の山中で藪漕ぎしながら現在地を特定して目標に向かう手段でした。高気圧接近で上にむいてゴーです。あのときに低気圧接近を予知していれば強行下山開始です。ですから大事です。
ふふふ・・しかも、これ慣れておくと非常に現在地の特定がしやすくなります。
高度補正には必ず気圧をメモすること・・ですね。
これはわたしの夜間登山計器飛行の一部です。
よりよい山行を
でわでわ
計測機器は多いほど信頼がおけると勝手に思ってます。
あら?pasocomさんの日記でしたか(^^;知らずにコメントしてましたぁ〜(#・・#)
知ってますよね・・ふふふ・・老婆心でした
おはようございます。
稀な三連休はヤマレコ三昧で閉幕です。充実でした
だんだん近代化(笑)が進んでますね。
pasocomさんは、まず実体験で工夫されてから合理的に
最小限のコストで装備を追加されますね。
カッコイイなあ、便利そうだなあ。
で買っちゃうのとは大違い。
オレンジVECTOR、良い人にお供することになってよかった。
ご主人さま性能を見る目厳しいからがんばってな
「pasocomさんがオレンジでコーデしてるう」ってうち
のが速攻報告にきましたよ
ふふふ♪書いた主は確かめてからコメント、の方がよろしいかと(^^)
いやいや、毎度コメントありがとうございます。
いつものuedayasuji様の自信たっぷりの行動はこういう知識と装備に裏打ちされているのだと、あらためて知りました。
「計測機器は多いほど信頼がおける。」ですか。
いっぱいデータがあると私なら、どれを信頼すればいいんだ?ってなりそうですが。
「大気圧が1hPa低くなると標高表示は8m高くなり 1hPa高くなると標高表示は8m低くなり。」ですか。
知りませんでした。
ネットで調べたら、「8m」ではなく「おおよそ10m」とあるのが多いですが、いかがでしょう。詳しくいえば8mだけど世の中では「だいたい10mってことで」通っているのでしょうか・・。
今回私が疑問だったのは、登りでマイナス表示が出たという事は気圧が上昇気味だったということになる。でも天気は朝よりも明らかに下り坂でした。
一方、山頂であわせた標高が下山時にも同じようにマイナス表示(実際よりも高い標高)になったのはこれは気圧が下がったということで・・・。
確かに午後下山時に雨降り出したのですが、このへんどうも天候とリニアに結びつかないのが納得できないところです。
まあ、家に置いて眺めていると、移動なくともプラマイ50m程度は上下している。その程度は動くものと考えた方が良さそうですね。
そこまでわかってくるとやはりGPSとか別の機器も参考にして自己判断ってのが効いてくるのか・・・。
さすがですね。
再びのこんにちわ
高度と気圧と天気と・・もう一つ見た目の天気
西穂高登山道で登山口と新穂高では、高気圧予想でしたが、途中で小雨でした。それで穂高山荘上がってこれが低気圧予想でしたが午前中は晴れ・・
一・二時間のずれがあるようです。これが風なのか地形なのかは定かではないです。
気象を予想するのは、難しいですね。わたしの機器も一つ一つに微妙なくせがあります。
腕時計タイプの温度計は腕装着時は狂いますね。気温変化も多分、大事な要素なのかもしれませんね。
ふふふ・・いっぱいのデーターを見ながら珈琲沸かして検討するのも面白いです。
話は変りますが、今度、珈琲豆とミルを持参して本格山珈琲をやろうと思ってます。
喫茶「奥穂高」・・ふふふ・・できますかね?
でわでわ
そうそう・・1=8 は、昔に調べたネットの知識です。
三連休とはまさに「稀」なことですね。
赤岳の疲れは癒されましたでしょうか。
私も久々の山行で「ブランク」っていうのでしょうか。まだ足腰に疲れが残っています。
SUUNTOはNAV-Uを買う時に検討したのでしたが、その時はNAV-Uよりよほど高いのしか見つけられず、それならナビの方が、と決めたのでした。
でもNAV-Uをいつも首からぶら下げているのもうっとおしい。また必要な時にリュックから出しても電波受信できるまでに時間がかかるのでイライラ(^^)
結局NAV-Uは「遭難保険(お守り)」みたいに持って行くようになってしまったのでした。
オレンジ色は偶然で。「リュックもオレンジ色だし、むしろ好都合。」と言っても別にどういう都合もない(^^)
ただ装備の色が似てくるとそれなりにオシャレな感じもしてきそう(本当か?)なので、これも「コーデ」ということにしておきましょう。
pasocomさん、こんにちは
オレンジ色いいですね。
私も登山を始めた若い頃からパラグライダーに夢中になっていた時代も含めいくつかの高度計(アルチ)を買いました。以下、少し長くて恐縮ですが、辛抱して読んでくださいね。
まず、電子機器を始めこういう気圧機器類は同じ会社の同じ製品でも当たり外れがあるということがあります。パラグライダーをやっているとアルチばかりでなくバリオメーターという上下方向のスピードを気圧を利用して計測する機械も身につけますが、そのバリオは特に個々の性能差があるのを経験できます。理由は分かりませんが反応速度が遅い速いがあるのです。
そういう意味で嫌な気分をさせるつもりはありませんが、pasocomさんの買われた物はもう少しテストしてみてクセなりを把握してみてください。
今まで私が一番信頼している高度計はスイスのトーメンの高度計でした。機械式ですがこれを使って腕時計式の気圧計も実験しましたが腕時計式のもの(カシオとかセイコーとか)はなかなか良い成果がない感じを受けました。トーメンの高度計は直ぐに補正が出来ますが腕時計式は補正が面倒なので結果的には余り使わなかったです。
uedaさんじゃないですが、ついこの前、私のカメラにも高度計が付いているのを発見しました。GPSやコンパスが付いているのは知っておりましたがカメラの高度計の精度はこれから検証していくつもりです。
でも、高度計が無くても登山の安全は必ずしも損なわれることはないので精度の悪いものを数多くもつのではなく信頼できる物が一つあればいいと思います。
あと、私は10メートルで1hPa下がるという認識です。海に潜る場合は10メートルで1気圧上がります。どこから8hPaが出てきたのか分かりませんが後でチェックしてみます。
それと、気圧高度計は要するに気圧計(バロメーター)ですので、同じ地点で気圧変化を見れば低気圧接近は確かに分かる訳ですが、登山中に気圧の数値そのものをメモすることは山頂以外は私はやったことがありません。
私は、自宅のトイレに気圧計を設置してあって大体の気圧変化は毎日実感しておりますが、5hPaの変化で50メートルの高度に相当するので60メートルの誤差というのはちょっと大きいので「初期故障」ということも念頭に置いて実験を継続されればいいように思います。その可能性はあるようにも思えます。
あと、余分な話ですが、私はiPhoneのGPS機能を利用したDIYGPSというのをこの春先から実験しています。450円ですが今のところ素晴らしい精度と信頼性です。
他にも書きたいことがありましたが忘れました。
長々と恐縮です。失礼しました。
---------
追記:春に日記に書いたトーメン社の高度計です↓
http://www.yamareco.com/modules/diary/42284-detail-46925
再度のコメントありがとうございました。
「高度と気圧と天気と、見た目の天気」と。
関連はあるものの直結ではない。そこが難しいところですね。
天気を読むのは実に難しいです。
「観天望気」これが完璧にできるようになれば気象庁のスーパーコンピュータ以上でしょう。
murren様にも指摘されましたが、こんなに誤差が大きいのは初期不良かもしれません。もう少し様子を見てみたいと思っております。
「いっぱいのデーターを見ながら珈琲沸かして検討する」。
それをしているueda様が目に浮かぶようです。
コメントありがとうございました。
機器に固有のクセがあること。パソコンでも思うことが時々あります。
私のSUUNTOももう少し様子を見てあまり誤差が大きいようならクレームしてみようかと思います。
実はこの時計には日本語の簡単なマニュアル以外にかなり分厚い「本物の」英文マニュアルが添付されています。まだ一度も読んでいないのですが、じっくり読めばなんらかの設定方法があるのかも知れません。
なにしろ日本語マニュアルをちょっと読んだだけですが、実に様々な設定ができて、これは単なる腕時計と言うよりもかなり「コンピュータ」に近いのではと感じました。
こういうの使いこなせるかどうか、ハードの問題というより使う人間の方の問題が大きいようですね(^^)
pasocomさん、あらためてです。
私もpasocomさんの高度計の誤差が気になっていたので色々と可能性を考えてみました。
登山口の地図の標高も疑ってみました。
いろいろ考えると頭が痛くなってきましたが、下のような面白いページを発見しました。まるでpasocomさんが書かれたような文章で思わずニヤリとしてしまいました。
時間があるときに読んでみてください。私もとても参考になりました。
http://www.asahi-net.or.jp/~zs2t-ikhr/article/altimt1.htm
要するに、気圧変化は低気圧や高気圧が接近するだけでなく気圧変化は1日のうちで2回あるようです。恥ずかしながら私も知りませんでした。これを大気潮汐と言うのだそうです。
つまり、大気潮汐によってpasocomさんが登られる朝の登山口の時が気圧が低く、頂上のお昼ぐらいは気圧が高かった可能性があります。
これを高度計でみると、登山口で合わせていたので頂上では低く表示されることに合致します。
頂上で補正したあと、下山口に戻ると、気圧が日変化で低くなっているので標高は高く表示されることになります。
つまり、日変化は2hPaぐらいですので、20メートルぐらいの誤差はあってしかるべきということです。
さらに、気温の変化による誤差もあります。これはSUUNTが温度補正をどのように行っているかですが、温度補正をしていなければさらに登山口と頂上での温度差では誤差が大きくなります。腕の体温との関係も問題になってきますね。
ということで、60メートルの誤差も夏場の理論値として誤差範囲ということになってくる可能性がありますね。標高差も何パーセントかの誤差になりますのでいい線かも知れません。
もっと言うと、朝の登山口で標高を1320mにセットして、そのまま下山してみると1320mだったということですね。ということは誤差ゼロ。
私のトーメン社の昔の高度計は機械式ですので温度補正はなしですので誤差の理論値が引き出しやすいかも知れません。そういうことで私も色々と後日検証してみます。
再々のコメント感謝いたします。
リンクいただいたサイトさっそく一読しました。
一日の中で波のように気圧が変化しているという事実は私も初耳でした。「大気潮汐」などという言葉もお初です。なるほどなるほど。大気も海水のように月の引力で動いているのですね。言われればもっともなことです。
それに、夏と冬では気温が違い、それによって気圧の変化を標高差に変換する時の比率が変わってくるとは!
「登りで標高が高めに出ていたのは1月(=冬ってことだ)。・・・・そして、それ以外の時期(=夏場)は登りで標高が低めに出る。」と。
これ、まさに私の体験した現象そのものです。
「標高差に対して5%もの違いが出る。」
は、1500x5%=75m となり60m程度の誤差も範囲内です。
この方の試算?によれば気温15°の標準時には1013hPa→800hPaになった時(気圧差213hPa)、標高差は1948mだそうで、すると1hPa=9.14m相当。
一方気温30°の時だと標高差は2049mとなるから1hPa=9.62m相当となります。
ueda様がいわれた1hPa=8m相当も気温によってこのように変化することを知っていなければいけないのですね。
この日、出発時は気温20°程度。山頂でも16°くらいで終日気温変化はあまりありませんでした。
だから気温による誤差はあまり無かったはず。
まさにこの方が探求されたように季節変動と時刻変動の作用だったのでしょう。
このサイトには「海面温度による誤差の計算」が出ていますがSUUNTOでは「海面気圧の設定」ができる。これは現在標高がわからない時の次善の策としての設定だそうですが。(デフォルトでは1013hPaと入れてあるのでしょうね)、これよりも「海面温度」が設定できれば精度は一気に向上しそうです。
いやあ、やっぱり英文マニュアル読んでみないといけませんね。
横レスすみません。ミューレンさんへ
わたしが見たネットサイトではないですが・・ここでも真ん中あたりに赤文字で記してありますが・・
http://members.jcom.home.ne.jp/tetsuom/NOTE/NtPvsH/HdPvsH.htm
正しいのか検証してください
でわでわ
pasocomさん、再々です。
私もとても勉強が出来て今回の日記は有効でした。
是非とも英文マニュアル挑戦してみてください(プレッシャーをかけるといけないので、それ以上は申しませんが…)。
私の持っている30年以上も前のトーメン社のアネロイド式気圧高度計はバイメタル式の温度補正装置が付いているんだそうです。だから正確なのかなぁ〜?考えている人はちゃんと考えているんですね。
そうなると、電子式気圧高度計も日本の山に合わせた季節変動などをプログラムした特別に精度の高い高度計というのが出来そうですね。しかし、超高性能のGPS高度計だと誤差数センチというのにも驚きました。将来的にはこっちになってくるかも知れませんね。iPhoneのGPS高度計は精度は悪いです。
それとです。ちょっと話が飛んでしまう可能性がありますが、我が家にはガラスの中に水が入っている晴雨計があります。これも気圧変化で実に見事に低気圧接近を教えてくれるのです。これも気温による変化を水蒸気圧とかで上手に補正できているのか分かりませんが、トイレのアネロイド式気圧計よりも私はこちらをよく見ています。低気圧が来ると液体が溢れそうになります。
本日は、いろいろと知的に楽しめました。ありがとうございました。
再びすみません。
ふふふ・・了解しました。してみると西穂高の藪漕ぎは実際には短かったのかな
でわでわ
uedayasuji様、再度のコメントありがとうございました。
ご提示のサイトを読ませていただきました。
表1、2、3の違いが良く理解できていませんが、おそらく表1は「標高差→気圧差」で出したもの。表2と3は「気圧差→標高差(標高誤差)」を求めたもので、そこから若干の違いが出るのではないでしょうか。
murren様が言われているように基本的には表1を見ればいいわけで、たとえば標高2000mまで登るとで理科年表の欄を見ると795hPaとあります。これ海面(1013hPa)より218hPa低いですね。で、2000÷218=9.17[m/hPa]となります。
これ、先にmurren様が提示されたサイトの方の気温15°の時の試算値「9.14」とほぼ同じですね。
つまりueda様が言われた「8」でも私やmurren様が言う「10」でもなく「9」が最も近いらしい。
この数値も気温が30°とかに上昇すると9.6という風に「10」に近づくわけですが。
まあ覚えやすさで「10mで1hPa」が良さそうですね(^^)
murren様、いまあらためてマニュアルを点検したのですがFAQ(良くある質問)というのがありまして、
「Q:この時計は気温補正しているのか?
A:-20〜+60°の範囲で温度補正しています。ただ正確な気温を測るには腕から離して15分ほど置いて下さい。」
とのこと。
もし外気が15°のときに体温の影響で30°と測定されればその高度への影響は5%もあるというのだから、すぐに数十mの誤差になりますね。
おそらくこの体温影響だった可能性が大きいような気がしてきました。
この次の山行ではぜひこのことを検証してきたいと思います。
御両名様には再三のコメントいただき、思わず高度な勉強をさせて頂きました。これもまたヤマレコの魅力ですね。ありがとうございました。
pasocomさん、
えっと、気温を計る場合は、体温の影響が無くなるようにする訳ですから腕から離して15分おけばいいことになりますが、これはこれでいいですが、、
気圧を測定する場合(つまり高度を計る場合)は、「-20〜+60°の範囲で温度補正しています」ということなら、腕にはめている状態で腕の体温の影響も補正しているんじゃないでしょうか?
分かりやすく考えると、あったかい山小屋での気圧と外の気圧は同じだから、そこらはちゃんと温度補正をしているように、腕にはめている状態で温度補正をしているんじゃないでしょうか?
でも、このあたりの補正が本当にどのようなものか微妙に不明ですね。
私がもっていた腕時計式の高度計は誤差は大きかったので余り使わなかったです。そのあたりの補正のことを真剣に考えていなかったのは確かですが。
ただ、60メートルの誤差は大気潮汐や温度を考慮してもやはり大きい気がしています。
uedaさんの数値は誤解から生じた数値なので8メートルはこだわらなくてもいいと思います。また、数値を便宜上覚える場合は厳密なことはどうでもいいのですが、少し厳密に考えると…
ちょっとややこしくて上手に説明できるか分かりませんが、
pasocomさんの計算のように海抜0メートルとの差で使うというより、1000メートルの登山口で合わせて2000メートルとか3000メートルで使う訳ですから、1000メートルの標準気圧と3000メートルの標準気圧の差でその高度差を割ると、かなり10メートル/ヘクトパスカルに近い数値になるんじゃないでしょうか?
3000メートル 701.1
1000メートル 898.7
その差2000メートル 197.6ヘクトパスカル
よって、2000÷197.6=10.12m/hPa
最後ですが…
uedayasujiさんが紹介された表2と表3が気になったので先ほどから計算しています。
これは海面の気圧が1hPa下がると見かけの標高(高度計が示す標高)が8メートル上がるという意味ですが、ひょっとかして計算式に間違いが入っている可能性もあるような…?
また、作者が意味することそのものも間違っているような…?
この作者は2500メートルでも1hPaで8メートルと書いているので、これだと海面付近の逓減率と同じかな?
でも、面倒なので、これ以上は止めておきます。
…あたまが錆ついていたのが益々きしんでおります
夜遅くまでお付き合い頂き恐縮でした。
私もコメントは読ませていただいたのですが晩酌の後の頭ではとても思考不能でしたので返事が遅くなってしまいました。
uedayasujiさんが紹介された表、私もどうにも理解できずにおりながらmurren様のように深く検討もせずにおりましたが、どうも変だと感じはじめました。
最初にuedayasuji様が書かれた「大気圧が1hPa低くなると標高表示は8m高くなる。」から話が始まったわけですが、この誤差量はmurren様がおっしゃるように、標高によって異なってきますね。
理科年表(表1)だけを信用すれば、
標高0m〜1000m範囲では、
標高0m=1013hPa
標高1000m=899hPa(その差114hPa)。
ですから、1000/(1013-899)=8.8。
標高が1000m上がれば気圧は114hPa下がるのですから、言い換えれば「この範囲では大気圧が1hPa低くなると標高表示は8.8m高くなる。」ということです。
ところが、もっと標高が高いところだと
標高2000m〜3000m範囲では、
標高2000m=795hPa
標高3000m=701hPa(その差94hPa)。
ですから、1000/(795-701)=10.6。
この範囲では「大気圧が1hPa低くなると標高表示は10.6m高くなる。」ということです。
murren様が計算されたように標高1000〜3000mの範囲なら「大気圧が1hPa低くなると標高表示は10.12m高くなる。」ですね。(この範囲内での平均値)。
以上からわかってきたように、
「大気圧が1hPa変化した時の標高差は、標高が高い場所に行くほど大きくなる。」です。
ところが例の表2、表3を見ると、全く逆!
表2によれば
標高0mの位置で大気圧が1003.25hPaになったら(=10hPa低くなったら)標高は83.5mと表示される。つまり「気圧1hPa当たりの標高差は8.35m」です。(表3は単に表2を割算しているだけ)。
しかし、これが標高1000mの場所だと「8.14」、2000mだと「7.93」という風にだんだん誤差が小さくなっています。これは上に書いた結論とまったく逆ですね。
ここまで書いて、この筆者の間違い(私の読み間違い?)が見えてきました。
表2の上に書いている前提条件では
「地上(h=0[m])(つまり海面気圧)における大気圧がP0からP0'に変化すると、」
とあります。
ですから、表2のタイトルの「大気圧が変化した場合の見かけ標高」とは「海面大気圧が変化した場合の見かけ標高」ということですね。
私はその位置(標高)において気圧が変化した時の「見かけの標高(=標高誤差)」だと勘違いしていました。
この筆者が表2で言いたいことは高度計の誤差を補正する話ではなく、海面気圧が変化したとき、つまり天気が下り坂になって来た時、などに高度計がどういう誤差を示すか。もっと言えば自分の現在位置標高がわかっている場合の話として高度計の誤差がわかれば天気の予測ができるということらしい。
私たちが議論してきたのは、そうではなく
「標高が何m上がれば(何m登れば)大気圧が1hPa低くなるのか」ということでしょうから、これは表1だけですむ話だったのでしょう。
結論は
「標高の低い所では約8m登ると気圧が1hPa低くなるが、標高が2000m以上もあるような所では約10mの登りで気圧が1hPa低くなる。」
ですね。
以上は気温補正についてはまったく考えておらず、あくまでも海面気温(地上気温)が15°という前提です。
気温補正についてはmurren様が最初に提示されたサイトの計算が正しければ「5%程度は誤差が出る」のであって標高差2000m登れば誤差100mくらい出る可能性があるということでいいのではないでしょうか。
腕時計そのものの気温測定誤差については、時計自身が人間に装着されているか否かを判断できるはずもないのだから体温補正はしていないと考えるのが自然かと思います。
FAQにある「気温補正」とは、「気圧→標高の計算において気温の違いを考慮している。」という意味かと。
だからこそ、腕時計が間違った気温を感知していれば標高表示も狂ってくるのではないでしょうか。
pasocomさん、おはようございます。
この問題は宿題にしておきますね。
pasocomさんが書かれたように天気判断目的のためのものというのは分かりますが(これはuedaさんの言いたいことと同じですね)、ただ、P0の数値が動くことでその動いた海面気圧1hPaあたりの計算値が8mということなんでしょうが、海面気圧が1hPa動いた場合、実際には山の上の気圧はどうなるのか?というところが私の疑問でした。P0を計算式の分母に使っているのでそういうことになってしまうんじゃないかと思っております。逆に、3千メートルの所で1hPa下がれば、やっぱり高度計は10メートル見かけの高度が上がりますが、その場合、海面の気圧変化は逆にどうなんだろう?
…宿題です。当分先ですが
…今回分かったことは私の頭が錆ついているということです
気温補正のことは、体温云々ということじゃなくて、腕に付けても腕から外しても数値はちゃんと温度の影響は補正されるという意味を言いたかったです。機械式のうちのトイレの気圧計の中をのぞきたくなりました。
個人的なことですが、きょうはすごい1日ですので頭を切り替えます。
わかり易いですね
背中のザックと腕がオレンジで火曜に山にいるのがpasocomさま(^O^)
SUUNTO社はもともとコンパスと水深計のメーカー
気圧測定の精度は高そうです。
私も数年前コアのオールブラックというのが安かったので購入しましたが、液晶面も黒くてかっこよかったんだけど。。。
なんせ目が悪いので黒地に白抜き文字は
見にくいったらありませんでした。
ですから相対高度計もいい加減に使っていました。
温度計機能を使いたかったので
腕ではなくザックの肩紐につけて行動していましたが、、、
結構、ザックの上げ下ろしで傷つきそうで
なんか、あまり使い切れないうちに
息子のところへ行ってしまいました。
オレンジのVECTORは白地に黒文字
pasocomさまならきっちり使いこなせそう。。。
私は、youtubeで調べた操作法が一番わかりやすかったです(^O^)
いつもありがとうございます。
そもそもSUUNTOという変な名前の会社がどこの国のもので、何をしていたところかなど調べてもいませんでした。
nori3様の話を聞いて思いだしたのは「マムート」。
調べたら、ザイル(ロープ)を作って大きくなった会社でした。(ご存じ?)
白地に黒文字は当たり前と思っていましたが、黒地に白文字というのもあるのですね。白い液晶って??
youtubeで使用方法を知るというのもいかにも今風ですね。これは私、ハイドレーションの時にやりました。
(というか、偶然見つけただけですが・・・)
NAV-Uを買う時にはけっこう調べてCASIOの時計でも高度計機能が付いているものもあり、値段はSUUNTOよりずっと安い(^^)。でもイマイチ信頼性に欠け、手が出ませんでした。
SUUNTOはヤマレコ内でも使用者が多くて、山頂標高がピッタリ!なんてレコが時々あったのでそれを信頼しての購入でしたので60mもずれるとちょっと心外で・・。
まだ一回しか使ってないのでこれですべて判断できるものではないでしょうから長い目で確かめていきたいと思っています。
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