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いわく、
「京滋府県境そばの白倉(しろくら)岳(高島市朽木、標高950メートル)や京都府域も含めた周辺の尾根から富士山の頂上が理論上わずかに見えることが研究者の解析で24日までに分かった。(中略)研究者は「京都から写真を撮影できれば富士山展望史に残る快挙」と情報を求めている。」
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20120925000013
「京都新聞」だが、問題の山は滋賀県に位置するらしい。さっそく地形図で、記事にある「白倉岳」を探してみるが、そんな山は見あたらない。
で、記事中にあった「田代博のホームページ」というのを探してみると、あった。
http://homepage3.nifty.com/tasiro/fujisan.htm
どうもこの方、日本中から見える富士山を追求しているらしい。この方が上記記事の「研究者」なのだろう。
トップページだけでも読んでみたい記事満載なのだが、とりあえずパスして「京都から・・・」を探す(^^)。
で、最新(9/16更新)の記事は下記だった。
http://yamao.lolipop.jp/fuji/kyoto/kashi.htm
これによると、問題の白倉岳の南西にある「西限界」というピーク周辺から富士山が見える計算になるようなのだ。
地形図で示すと右写真の山だ。「西限界」はちょうど京都・滋賀の県界になっている。(写真右)
で、私のカシミールでこの場所から作図してみると、なるほど富士山が現れた!(写真左)
画像上部の目盛りからわかるように方位は真東よりわずか3度ほど北に振れた方角。
以前から三重県の二見浦にある「夫婦岩」から富士山が見えるなどという話を聞いてはいたが滋賀・京都から富士山が見えるかも、とは・・・。
しかし、田代氏の記事によると「そもそも、この山は、「奥深い山で、京都府下でも最も登りにくい山のひとつであると言われてきました」とのことですので、行くのが大変で、しかも山頂の「展望はよくない」そうですから、京都府からの富士山の証拠写真をとることは、極めて難しいと言わざるをえません。」
とのこと。
そう、カシミールで見えたからといっても実際には樹木で全然ダメ、ってことあるんですよねぇ。
それでも『富士山展望史に残る快挙』にチャレンジしてみようという強者(好き者)出現を望む!!
私が関西人だったら、すぐにでも出かけちゃうのだが?
utaoto様、いかが?
【追記:9/27】
上に書いた「そもそも、この山は・・・」のくだり、よく読み直してみたら「白倉岳」ではなく近くの「天狗岳」のことのようです。混同してしまいました。
今、京都北山の地図を確認
白倉岳自体はかなり簡単に登れる山のようです
ただ、この山自体は完全に滋賀県…
京都から見えると言うのは白倉岳からさらに西に進んだ天狗岳のようです
この山、京都北山で有名な京大の演習林がある芦生杉の原林がある場所のすぐ近く。
ただ、山と高原の地図の北山には登山道が記載されていません…つまりバリエーションルートですね
芦生方面からのアクセスは谷に阻まれ難しそう…
北部の峰から尾根沿いか、南西にある小野村割岳から尾根伝いか…
どちらにせよかなりの難路が予想されます…
記事によると白倉岳の向かいの蛇谷ヶ峰でも見える可能性があるかもしれないとの事。
ココだと登り易く眺望も見事な山なのでチャレンジできそうです
実は、今年の年越しを蛇谷山頂で…と考えてまして、空気の澄んだ冬の空、しかも正月だとチャンスですかね
色々調べてみます
20年近く前、ニフティサーブというパソコン通信で、山の展望フォーラムというのがあって、そのころ、田代さんが中心になっていてなんどかやり取りしました。任意の点からみた展望をパソコン上で作画するソフトなどを公開しあっていました。いまのカシミールは確かそのフォーラムから生まれました。とても懐かしいです。富士山が遠く見えるのは計算上福島県、三重県などで、そこからの証拠写真を撮るのに挑む人もいました。
コメントありがとうございます。
来年は巳年。それで「蛇谷ヶ峰」ですね。
観光バスツアーまで繰り出した、今年の「竜ヶ岳」(山梨)みたいになるのでしょうか(^^)。
しかし、さっそく私のカシミールで作図してみましたが、残念ながら富士山は出ませんでした。
ただ、田代氏のページにあるように、私の地図(50mメッシュ。しかもデータ古い)では精密な計算はできないようなので、やはり実地に確かめる必要があるでしょう。
「ココだと登り易く眺望も見事な山」であれば、年越しを兼ねて最高のイベントになりそうですね。
ぜひチャレンジしてみて下さい。
期待しております!!。
いつもコメントありがとうございます。
「パソコン通信」って、なつかしい!
私は「アサヒネット」でやってましたが、今の若い方にはわからない会話でしょうね(^^)
「任意の点からみた展望をパソコン上で作画するソフト」。まさにカシミールですね。
私は、すっかりこのソフトにはお世話になりどおし。山から帰ったときなど、見えた山の同定に使っております。
それがパソコン通信のフォーラムから誕生したとは!
私など一年中庭から富士山を眺めているので、遠方から富士山を捕らえようとされる方のご苦労、まったく知りませんが、そういうことに夢中になる気持ちはとても理解できます。
今回は、そういう訳で自分では何もしませんが(^^)、誰かがチャレンジしてくれたら楽しいな!っていう、はなはだ無責任な態度。
いや申し訳ありません。
はじめまして、滋賀県在住のイチマルです。
2年前の日記ですが、最近NHKのニュースで話題になり、今日、西限界〜白倉岳を歩いて来ました。
木が茂って期待外れでしたが、こんな所で富士山の写真を撮られた方に敬意を感じました。
senjiyuさん、はじめまして。
どうしてこんな古い日記を見つけ出して頂けたのでしょう?
私自身は、先日のニュースを聞き、もちろん自分の日記のことを思い出しておりました。「ついに!」の気分でしたね。
この中に書いたように西限界から白倉岳あたりは「京都府下でも最も登りにくい山のひとつで・・・、行くのが大変で、しかも山頂の「展望はよくない」そう・・・」で、まだ空気が澄み切っていないだろう季節にそんなところに出かけて行き、写真をものにされた方には私も敬意を表したいです。
しかしながら報道された写真はイマイチはっきりしていない。ご本人もこの次はもっとはっきりと撮りたいと言われていたそうです。senjiyuさんも地元で一枚いかがでしょうか??
pasocom さん、こんにちは。
西限界〜白倉岳は登りにくいどころか、私の家から登山口まで車で40分くらい。登山口から西限界まで1時間40分もあれば登れます。白倉岳は、中岳の芦生杉が有名で、私も去年まで3回登っています。ただ、西限界方面は登山コースから外れていて、ロープが張ってあります。きのう登った山行記録をヤマレコに載せましたので、よろしかったらご覧ください。
残念ながら、白倉岳の登山コースはどこも木が茂っていてあまり景色は見えません。西限界も木がいっぱいで、よくこんな所から富士山の写真が撮れたものだと、写真を撮った方の執念を感じました。
pasocom さんのヤマレコの日記ですが、Googleで西限界を検索したら、田代博さんのホームページと一緒に見つかりました。pasocom さんの日記を拝見し、2012年の日付を見たとき、もっと早く見つけていれば、私が登って写真を撮れたのにと思いましたが、きのう現地に行ってみて、これじゃあ、私にはとても西限界から富士山の写真は撮れないと分かりました。田代博さんのホームページに書かれていますが、9/18前後には、富士山の山頂部から太陽が出てきますので、これを狙って登られたのかもしれません。
たびたびありがとうございます。目的のポイントはかなり奥深い所かと思っていましたが、さほどではないのですね。ただ樹木のせいで展望がないと。
そうだとしても、そういう条件下で撮影を狙ったというのはやはり執念ですね。すごいです。
私の感覚では冬の方が空気が澄んで遠くまで見通せるだろうから、冬の朝などを狙うのが良さそうですが、さてそんな単純な話じゃないようですね。
いずれにしても、その困難を乗り越えた撮影者さんのすごさを痛感するばかりです。
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