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先日(2011.11.28)のトウネズミモチ(唐鼠黐)に似た実ですね。
http://www.yamareco.com/modules/diary/2110-detail-27925
でも,写真のとおり葉がありません。
当然お仲間と思い調べると,唐鼠黐の属するモクセイ科「イボタノキ属」の属主,イボタノキのようです。
ネットでも
>葉が落葉であるので、随分とネズミモチとは異なる印象があるが、花や果実
>を見るとまさに落葉のネズミモチである。


でも,随分変わった名前ですね。由来は
>疣(いぼ)をとるのに後述の蝋を溶かして使用したので、イボトリが転訛し
>てイボタになったという説がある。
>樹皮についたカイガラムシの1種が蝋物質を分泌し、塊になったものをイボ
>タ蝋という。イボタ蝋は融点が高いので夏でも溶けることがなく、現在でも
>製品化されている。戸のすべりをよくするために敷居に塗ったり、家具のつ
>や出しに使ったりする。別名のトバシリ、トスベリはここからであろう。ま
>た、民間薬として強壮、止血に用いたという。
だそうで,疣取りの蝋から虫の名が付き,虫の名前から木の名前が付く?
仲(虫?)介の虫は,無視


無視できないので,調べてみました。
この虫「イボタロウカタカイガラムシ(水蝋樹蝋硬貝殻虫):半翅目カタカイガラムシ科。俗称:イボタロウムシ(水蝋樹蝋虫)」とかで,唯一見つけた画像のあるサイトは下記のものです。
http://anthois.sakura.ne.jp/zukan/zu10a/fntc11-1.html
凄い蝋の中に,ろう

何故,蝋の城になるかについては
>枝にイボタカイガラムシ(イボタロウムシ)が寄生して、雌の成虫が暗褐色
>の約1センチの球形の貝殻をつける。
>5月ころに貝殻に数千個の卵を産み、6月ころ孵化、雄の成虫が7月ころ葉から
>枝に移り、白蝋を分泌して群生して、白蝋の中で蛹(さなぎ)になり、9月こ
>ろに羽化して白蝋に小穴をあけて外に飛び出す
とありました。数千個


疣取り方法も受け売り伝授します。
>有効成分:脂肪酸のセロチン酸、イボタセロチン酸、セリルアルコールほか
>いぼとりには、いぼの根元を絹糸で巻き、溶かしたイボタ蝋をつける、1回で
>効果がない場合には繰り返す
だそうです。
また,
>材は堅いので印や杖に利用する。
や
>山に行かなくてもたまに町中で本種を見ることがある。イボタノキが庭木と
>して植えられることはあまり考えられず、いつの間にか独りでに生えてきた
>場合が多い。そのわけは接ぎ木である。園芸店で売られているライラックの
>苗木は、早く花を咲かせるために接ぎ木されていて、その台に利用される台
>木はイボタノキであることが多い。ライラックの苗木を植えたけれど接ぎ穂
>のライラックは枯れてしまい、台木であったイボタノキが伸びてきたのであ
>る。
イボ取り以外の利用方法もユニークですね

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