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別名:サツキイチゴ(皐月苺,五月苺)
昨日のスイカズラと共に,毎年,生垣を覆い尽くす兵である。
名前にナワシロと付くが,茨城県界隈では苗代造りの時期を逸して花が咲く。何をもってナワシロとされたか,由来が気になっていたので,掲載を機に調べてみた。
>ちょうどイネの種を蒔く「苗代」を作る頃に果実が熟すので、ナワシロイチゴの名が付いた。
なんと,花どころか「果実が熟す」である。時期の隔たりが更に増えた。
なお,別名のサツキイチゴの由来も,苗代の時期(陰暦の5月)に果実が熟すことによるとあり,ナワシロと同じであるようだ。
この実の時期については,
>苗代を作るころに実が成るので名付けられたということですが、実際に実ったのは真夏でした。
との掲載もあり,やはり疑問に思っておられる方がいる。
一方
>昔の苗代の時期の六月のころに熟すからナワシロイチゴと名付けられたそうだ。
との掲載もあった。
雪形を見ての苗代造りはそんなに遅かったのであろうか?
それとも,二期作・二毛作地が基準?
新暦か陰暦かにもよるが「6月」となると,“サツキ”とは縁遠く,謎は深まる。
この謎が深まった実については,
>球状の果実は甘く酸味が強烈なのでジャムなどの加工品にします。
と,味については高評価であり,さらに
>ナワシロイチゴの実はたくさんの粒が集まっていますが、その粒の一つ一つが果実(小核果)です。・・・
>初めて見る言葉「核果」とは、ももやサクランボ、梅などのように種子が中心に一個あり、
>種子の外側に堅い殻(核という)を持つ果実のことだそうです。
とあった。なお,核果全体をキイチゴ状果(集合核果:etaerio of drupelets)と呼ぶとあった。また新しい言葉に悩まされる。
実に留まらず
>中国では、ナワシロイチゴの根や地上部を乾燥したものを、生薬名で茅苺(ぼうばい)
>と呼び薬用にする
とあった。医に食に,なかなかの活躍である。
ところで,このナワシロイチゴの花は閉じている。何故なのかが気になり調べてみると
>普通キイチゴの仲間は白い花で、平らに大きく開く。下向きに咲くものが多いのは雨よけか、
>有象無象の虫たちを排除するためか。下向きだと優秀なポリネーターのハナバチぐらいしか
>簡単には止まれないのだそうだ。ナワシロイチゴは異端児で、色は赤いし上向きに咲く。
>それで雨よけや虫除けのために花弁はずっと閉じたままでいるのだろうか。
>蜜は花弁の根元にある。上から吸うためには長いストローを差し込まなければならない。
>ニッポンヒゲナガハナバチが止まっているのを見かけたが、彼らは驚くほど口吻が長いのだそうだ。
>花の上で動き回っていたから、きっと花弁の先がめくれて足やお腹に花粉が付くのだろう。
ウーン良く判らない

まあ,「ナワシロイチゴの異端児」さは共感できるので,良しとしよう。
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