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(写真は記事最下部URL参照)
所有する土地を管轄する法務局に対して「請求」することになるのですが、法務省「登記・供託オンライン申請システム」(Web版)で、まず現状把握ということで、全部事項証明書を取り寄せました。
IDを新規登録してからオンライン「請求」で、手数料の500円(送料込)も銀行からのオンライン振込で済んでしまします。あとは送られてくるのを待つだけ。知らなかったのですが、所在地の地番等の正確な情報があれば第三者でも情報を取得できてしまうんですね。
次に、法務省「登記・供託オンライン申請システム」(AP版)で住所変更登記申請をしました。まず、環境を整える必要があります。Web版では証明書の「請求」はできますが登記の「申請」はできないので。(一部登記の「申請」はWeb版で可能ですが今回は興味本位でAP版で実施しました・・・)
・マイナンバーカード+電子証明書(市役所で手続きする、期限あり)
・USB接続のカードリーダー
・Windows10、11のパソコン+プリンター(委任状印刷用)
・登記・供託オンライン申請システム(AP版)のダウンロードとインストール
以前から確定申告でe-Taxを使っていたので、最後の「・」だけの対応で環境が整いました。あと、注意点として電子納付(e-GOV⇒各銀行のペイジーに連携する)可能な銀行に口座がありインターネット・バンキングできる環境が必要です。印紙購入とかでも納付できるようですが、その分手間がかかりますので電子申請のメリットが減ってしまいます。
APを起動して、登録したIDを使ってログインしてから「申請書作成」を実行すると、メニューがでてくるのですが、住所変更登記はどれを選べばよいのか迷ったのでヘルプデスクに電話して聞いたところ
不動産登記申請書
⇒登記申請書(権利に関する登記)(代理申請用)【署名要】
⇒登記申請書(権利に関する登記)(22)登記名義人の住所変更(代理申請用)【署名要】
ということでした。現在は父親の所有ですので、私が代理人として対応するという前提です。
(写真は記事最下部URL参照)
登記申請のフォーマットが開きますので、必要な場所に正確に情報を投入します。別途、「登記原因証明情報」「代理権限証明情報」の送付が必要でしたので、書類を整えてレターパックプラス600により、返信用レターパックプラス600を添えて送ります。※「ライト」の方はNGです(手渡し必須)
(写真は記事最下部URL参照)
本当は、これら送付書類もPDF化して署名添付して申請すれば完全電子化できる(委任状を使う場合は父親のマイナンバー+証明書も必要)らしいのですが、今回のような戸籍の附票で土地購入時の住所まで辿れないケースでは、一部郵送という形になってしまうようです。
あと、調べてみたら、署名できるPDFソフトが追加の環境として必要で、サブスクリプションで費用がかかる有償版なので「業」として多量の手続きを実施する司法書士でもない限り割に合いません。
注意点として、申請内容、送付する書類や返信用にもろもろ記載する代理人の住所ですが、マイナンバーの住所を記載する必要があります。なぜかというと申請を送信する際にマイナンバーの証明書から署名するため、法務局側で本人確認(住所を確認)した際に違っていると申請NGとなってしまいます。 私の場合、通常は埼玉の両親がいる実家に住んで手続きしているのですが、自宅(住民票住所)が千葉なので発送元の住所記載(実際は埼玉から発送可)や返信用レターパックプラス600の送付(返信)先の住所記載を千葉にしないといけません。
・登記原因証明情報=登記されている住所から現住所まで辿れる土地所有者の「戸籍の附票」
⇒土地購入後、転居を何度もしていた上に、住基運用開始前に本籍を埼玉に移していたので「戸籍の附票」では登記の住所まで辿れないことが判明しました。法務局に電話で相談し、父親の「戸籍の附票」原本(埼玉に引っ越した日の記載のみ)、「土地の権利書」原本、とこれらのコピーを送るよう伝えられました。尚、コピーには原本に相違ない旨の代理人による記載と代理人のサイン及び認印、コピーが複数ページに渡る場合は割り印してホッチキスで綴じます。原本の方は返信用レターパックプラス600で登記完了証と共に返却されるとのことです。
・代理権限証明情報=父親から私への委任状
⇒法務省のホームページからダウンロード可能なwordフォーマットをベースに書き変えて印刷したものに父親の手書きサインと認印、これは原本のみで返却されません。フォーマットには記載例や解説があるのでそれを読みながら必要な内容に書き変えることができました。
AP版のトップ画面です。複数案件(行表示)を一度に依頼できるようになっていて、司法書士などのプロ向けの画面構成です。
(写真は記事最下部URL参照)
納付はWeb版と同じように振込で行います。(土地だけの場合は、登録免許税1000円)
書類は申請日から原則3日以内に法務局に届くようにしないといけないそうですが、電話で話した感じではそれほど厳密ではなさそうです。私の場合、発送した翌日に届きましたので結果的に問題ありませんでした。
手続きは想定以上に早く、電子申請・電子納付を水曜日に完了後書類を昼に郵便局から発送、木曜日に管轄法務局到着(レターパックなので追跡できます)、法務局側で手続きの上書類返信が金曜日、千葉に書類が土曜日到着して手続き完了しました。。。
費用としては、土地だけの場合は3000円程度、意外に簡単にできますし司法書士依頼費用を節約できますので、不動産の住所が古い方はご自分でやられてはいかがでしょうか。
(写真は記事最下部URL参照)
https://www.haseatskier.com/archives/43480493.html
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