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※リンク先は適当に選んでいるので、別途検索されることをお勧めいたします。
※写真1は富士山のニュース記事から引用。写真2は一昨年行った時の大杉谷の立派な橋の様子。
○富士山遭難救助失敗
2013年12月、真冬の富士山の3500m付近で男性(当時55)が滑落。静岡市消防局のヘリに救助されるも、その際に救助器具が外れて3mの高さから落下。翌日、救出された男性は死亡が確認された。遺族が静岡市を相手に約9200万円の損害賠償を訴えたが、ヘリ救助に過失はなかったという判決が出た。
・withnews:富士山の頂上付近に「救助へリ出さない」 静岡市の決断が話題に
http://j.mp/2wh3Lav
・ドクターヘリパイロット(元)奮闘記: 富士山遭難 救助過失裁判、判決過失無し、、
https://bell214b1989.blog.fc2.com/blog-entry-3179.html
・豊後ピートのブログ:富士山救助失敗の件でちょっと長めに書いてみる
http://j.mp/2ORNz7i
・Togetter:山岳遭難の救助に対して訴訟を起こすクレーマーが社会を駄目にする例
https://togetter.com/li/930051
○積丹岳遭難
2009年1月、男性スノーボーダー(当時38)が積丹岳で道迷い遭難でビバーク。北海道警が男性を発見するが、救助隊員が男性を背負って下山する途中、雪庇を踏み抜いて滑落。男性をストレッチャーに乗せて引き上げようとするが固定先のハイマツが折れ、再び滑落して行方不明に。翌日男性を発見、ヘリで病院に搬送したが死亡を確認。遺族が道に8600万円の賠償を求めた裁判で、2016年11月に最高裁判所は道の上告を退ける決定を出し、約1800万円の賠償を命じた判決が確定した。
・koyaken4852のブログ:積丹岳事件の最高裁判所判決 その2
http://koyaken4852.hatenablog.com/entry/2016/12/04/180151
「救助に出動した5名の隊員の全てが登山の知識不足で、登山の技術も貧弱だ…」
・りんどう山の会:救助活動中の男性死亡で賠償命令
https://rindow33kai.grupo.jp/blog/1550924
○トムラウシ山遭難事故
2009年7月、アミューズトラベルのツアー登山者(ガイド含めて19名、2泊3日で縦走)がトムラウシ山で悪天候に見舞われ、ガイドを含む登山者8名が(夏でも)低体温症で死亡した大規模遭難事故。同時に単独男性1名、別ツアーの女性1名も死亡している。ツアー会社社長・ガイド全員が不起訴となった。
・日本山岳ガイド協会:トムラウシ山遭難事故 調査報告書
http://www.jfmga.com/pdf/tomuraushiyamareport.pdf
・音山岳部部長の登山講座:不起訴か?トムラウシ山遭難事故を振り返る
https://yukinoshingun.com/sounan-fukiso/
・溝手康史法律事務所:トムラウシ遭難事故の法的問題
http://www5a.biglobe.ne.jp/~mizote/tomuraushi.htm
○奥入瀬渓流落木訴訟
2003年8月、奥入瀬渓流の国有林で観光客の女性が落下したブナの枯枝に直撃され両足マヒの重傷を負った。女性側が県と国に計2億3300万円の損害賠償を求めて訴訟、東京地裁は県と国に計1億4885万円の支払いを命じる判決。佐村浩之裁判長は「事故は県の遊歩道の管理ミスで起きた。周辺の山林を管理、点検していた国にも責任がある」、事故現場について「県が国から借りた土地ではないが、近くに県設置の遊歩道や休憩所があり、事実上、県が管理していた」と指摘。枝の落下はよくある自然現象で事故は予想できたとし県の責任を認めた。
・弁護士 落合洋司の 日々是好日:奥入瀬落枝訴訟判決受け安全管理見直し急務
https://yjochi.hatenadiary.com/entry/20060410/1144640505
・豊後ピートのブログ:奥入瀬渓流落木訴訟の判決が確定
http://j.mp/2OW9JFB
「多くの登山道や遊歩道が所有者でもなんでもない誰かによって何となく整備されている、と言っても過言ではない…」
○大杉谷吊り橋落下事故
1979年9月、大杉谷で観光サークルの一行52人が、吊橋の「通行制限。一人ずつゆすらないで静かに渡って下さい。三重県・宮川村・大台警察署」の警告板を無視。まだ渡りきっていない先行パーティ2名の制止をさえぎって強引に8名もの多人数で渡ろうとしたために、吊橋のメインワイヤー2本のうち1本が切れて橋板が45度に傾斜、1名が約20m下の川原に墜落して死亡、1名がワイヤーに跳ねられて重症を負う事故が発生した。
遺族は国と三重県の管理責任を求めて提訴、第一審と控訴審の大阪高裁は国・三重県の管理責任を認めた。最高裁は三重県については大阪高裁の判断を追認したが、国については原判決を破棄、第一審判決を取り消して遺族の請求を棄却した。本事故に関するサークルリーダーの刑事責任は不問とされた。
・Wikipedia:大杉谷#吊橋事故
http://j.mp/2nRVuGf
・登山事故の法的責任を考えるぺージ:大杉谷吊橋事故の損害賠償請求訴訟とその影響
http://j.mp/2KjJA4G
・田村義彦:行政の責任転嫁としての自己責任論
http://www.jackansai.com/sizen-hogo/2008/080119-tamura.html
これらの判決は、法に則った判断であるかも知れませんが、果たして自然と登山界にとっては、これで良かったのでしょうか。。。
−−−−−
※山とは関係ありませんが、たった今、裁判所がらみでこんな事態も起きています。
・Yahoo!ニュース(佐々木亮):会社の上司が部下に対して「ツイッターをやめろ」は許されるか?
https://news.yahoo.co.jp/byline/sasakiryo/20180818-00093626/
・岡口基一裁判官に対する懲戒事由について考察する
http://blog.monoshirin.com/entry/2018/08/04/163702
・分限裁判の記録 岡口基一
https://okaguchik.hatenablog.com/
※最高裁判所を頂点とするヒエラルキーが存在するわけですが、日本には「最高裁判所裁判官国民審査」という世界でも割とレアな制度があります。ただしこれまでに罷免された最高裁判事は一人も居ません。次の衆院総選挙の際にも実施されますので、どの裁判官がどんな判決をだしているか…←ググると出てきます…意識してみることが大事だと思います。
・Wikipedia:最高裁判所裁判官国民審査
http://j.mp/2nTnMA7
・Yahoo!ニュース(江川紹子):最高裁国民審査の結果が出ました(2017/10)
https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20171024-00077325/
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