SKK－マニュアルな日本語入力

2015年07月18日 16:23未分類全体に公開

パソコンで文章を書く時に手放せなくなりつつあるのが、SKKという日本語入力システムだ。

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Linux（私の場合はDebian）は、Windowsよりもユーザの自由度が高いといわれる。日本語入力システムも、最初から自分の使いたいものをインストールして必要のないものはインストールしないでおくことができる。結構な話のようだが、実際にはその日本語入力システムの多くが使い物にならない。Windows標準のMS-IMEよりも出来が悪いのだ。完成度の高そうなものもあるが、Googleの日本語入力（Mozc）は別の理由であまり好きになれない。kkc（かな漢字）はインストールでつまずいた（その時はまだDebianにパッケージ化されていなかった）。こうしてSKKに手を出すに至った。

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SKKは、Emacsという万能エディタのために1987年に開発された。その後、コンピュータ全体の日本語入力システムにも採用され、MacOSやWindowsにも提供されるようになった。語句や文の漢字変換をする時に形態素（単語の構成）を解析しないので、ほかの日本語入力システムと比べると非常に単純な仕組みで動作するらしい。それが現在ほどよく枯れている。

SKKで漢字変換をする時には、あらかじめShiftキーを押しながら打ち始める。送り仮名の区切りもShiftキーでその都度ユーザが指定する。それが最初のうちはわずらわしかったが、慣れるとあまり気にならなくなった。たとえていうと、SKKによる日本語入力はマニュアル車の運転に近いものがある。

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設定らしい設定もせずにSKKを使っていたが、JIS第3水準などの漢字が打てなかった。インターネットでその漢字を検索してコピーしたりその漢字を打つ時だけほかの日本語入力システムに切り替えてもいいのだが、そういうのは何かがまちがっているという気がする。それでJIS第3水準漢字などのSKK用の辞書をインストールすることにした。
http://openlab.ring.gr.jp/skk/wiki/wiki.cgi?page=SKK%BC%AD%BD%F1
辞書はサーバ上で参照するという方式を採った。仕組みはわからないが、より高速に変換されるらしい。だいたい次の記事の手順に従った。
https://sites.google.com/site/riyo10/computer/input-method

1. skkに加えて以下をインストール
skktools skkdic-cdb skkdic-extra skkdic skksearch

2. /usr/share/skkに移動し、skk2cdbコマンドで使いたい辞書ファイルをすべてcdb形式に変換
例：＃ skk2cdb SKK-JISYO.JIS3_4 SKK-JISYO.JIS3_4.cdb

3. /etc/skksearch.confの編集
cdb形式に変換した辞書ファイル名をすべて追記する
例：cdb:/usr/share/skk/SKK-JISYO.JIS3_4.cdb

4. skkサーバの起動
# /etc/init.d/openbsd-inetd start

5. メニューあるいはツールバーからSKKの設定画面を開き、サーバを選択あるいは追加する
例：SKK dictionaries > "Use skkserv instead of SKK-JISHO" にチェックを入れる（uim-skkの場合）

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これで「大嵓尾根」の「嵓」のような漢字がSKKで変換できるようになった。

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