( 以前のTV番組でタモリさんが、岐阜を歩いていて「これはチャートですね!」といって、うれしそうに笑った顔が印象にのこっていますが、それほどに、美濃地方の山では、チャートと花崗岩はポピュラーな岩石かも?)
・ 美山は主体が堆積岩で、石灰岩以外ではほとんどがチャートかその他の混合体で、岐阜県民にとってもなじみの深い地質です。
写真1: 背景は山県市舟伏山チャートのP/T境界写真(左は古生代ペルム期末、中央破線から右は中生代3畳期始め)
写真2: 左ページ、生物種数と時代区分のグラフと、古生代末(ペルム期:P)の地層説明
写真3: 右ページ、中生代3畳期(T)始まりの地層説明と、美山の舟伏山
参考: 写真は岐阜県博物館の小冊子「平成24年度特別展・ジオペディアぎふ〜岐阜の大地から地球史を探る〜」より… (放散虫の写真は電子顕微鏡の写真で、目視やルーペでは判別できませんが、茶色や白色のチャートと砂岩のサンドイッチ層は、太古の世代を表す樹木の年輪のようです。)
( オンラインの色分けされた地質マップでは、この地域は中生代の堆積岩のエリアに分類はされていても、露頭に見える岩質や表面的な地層の縦横平面だけでは表せない、深さや、時代と動きも含めた3次元4次元的な、ダイナミックなとらえ方が必要で、平面の地質マップの分類が全ての事象を表しているわけではありません。)
・ 美山を歩いていて私が見かけた面白いと思ったもの… チャート、石灰岩、岩桜、略奪地形、明石谷断層、伏流の谷、湧き水、しゃくなげ、笹薮、ザトウムシ、カモシカ…、等々、昆虫や蟲や植物の植生にさえ、石灰岩の山に特有のものがあると感じます。
( 石灰岩の伏流のろ過作用でしょうか、雨上がりの比較的に水量の多いときでも、神崎川の水は澄んでいてとてもきれいです。)
過去の日記: 2019年01月24日 滋賀と美濃の民話と昔話
河川事務所の小冊子に、山県市の美山の鍾乳洞に関する記述を見つけました。
" https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-179360 "
makobeさん、こんばんわ。
当然と言えば当然かもしれませんが、自分も地質が山の景色や動植物の生態に大いに関連していると感じています。
丹沢と奥多摩は近いのでよく行きます。二つの山域の境界はたった一本の川(相模川)ですが景色が何となく違うと感じていましたが、それが何か分かりませんでした。一昨年に地学に目覚めてから二つの山域の地史が全く違うことを知って、「これが理由かな」と推測しています。
丹沢は蛭と鹿が多いですが、奥多摩ではそのような話しを聞いていません(自分が知らないだけかもしれませんが)。距離的には近くても地質が異なるため動植物にとっては、両者はかなり離れた山域なのかもしれません。
岐阜県、美山に注目ですね。
fujikita さん こんにちは コメントありがとうございます。
・ 丹沢にも蛭がでるんですね。( 石灰岩の山は多いと聞いたことがあります。)他地域は経験なくてわかりませんが、同じ山でも北斜面と南斜面で異なっていますし、尾根の東側と西側でも藪の勢いは違っているようで。( 日当たり、雪の積もり具合や融け具合、冬の風向き等が影響しているのでしょうか?。)
・ 自宅に近い美山町に個人的に興味を持っている地域ですが、遠方の方から見て快適な山ではないと思います。( 低山でも生活の山で、登山者用に整備されていない山が多く決しておすすめの山ではありません、蛭やダニもいますし、道路も現地の林業や鉱業の為のものが多く崩れやすく通行できないところも多く、交通の便はよくありません。)
関西と中部と関東の地域の違いは、面白そうですね。
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