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この間もガスガスで「yasuha」から「ガスハ」にしたら? と提案される。
山小屋、下山では見事な晴れ!
晴れのお山に近づくと、ガス。「持ってるね( ´艸`)」
そこで・・「ガスと雲海は違う」という話から・・・
先日の日記「雲海の仕組みと発生条件」なる日記。
https://www.yamareco.com/modules/diary/170189-detail-314746
本日のお題は「霧・もや・ガス」です。
「霧」と「もや」は濃さが違い
「ガス」はその発生場所による「霧」の別称。
簡単に言いますと、
霧=発生すると1キロメートル未満までしか先が見えない
もや=発生しても1キロメートル以上、10キロメートル未満までなら見える
ガス=(これには色々な意味がありますが「霧・もや」と呼応する意味での「ガス」では)海上に発生した霧。または濃い霧、濃霧
つまり「霧」と「もや」では「霧」の方が濃く、
「霧・もや」の発生場所が「海上」だった場合「ガス」と呼ばれることもある、
といった感じですね。
これらの発生原因は「雲」と同じ。
「霧」「もや」ともに一般用語として使われることもある言葉ですが、気象観測でいう場合のこれらは、それぞれに前述のような決まりがあり「水平視程(水平方向に見て、ものの輪郭がはっきりと識別できる最大距離)が1キロメートル未満のものを『霧』、以上は『もや』」とされています。
視界の悪さでの違いですね。
「霧」と「もや」の違いは、これだけなのです。
では、「霧」または「もや」が発生するのはなぜ?
先ほど発生原因は「雲」と同じ、と書きましたが、そもそも「雲」とは、空気中に含まれる水蒸気が上空に昇っていくことにより、冷やされできたもの。
一定量の空気の中に存在できる水蒸気の量には限りがあり、その量を超えると飽和状態を迎えることになります。
こうなると「水蒸気」も気体であることを保っていることがキツくなってきます。
そこで限界量に達した「水蒸気」は、空気中にある小さな塩の粒(海水の飛び散ったもの)や火山の噴煙・工場などからのばい煙などを雲の核とし、それらにまとわりつき、大きくなって液体である水の粒へと変化、ついにはそれらが集まって「雲」となるのです。
大雑把に言うと。空気中の水蒸気が「雲」の始まりです
「霧」「もや」もこの出来上がる仕組みは同じ。
「雲」は空中に浮かんでいますが、地表や海面付近で浮遊しているのが「霧・もや」なのですね。
山などに雲がかかっている場合、登っていきその中に入れば、そこは「霧(もや)の中」になるわけです。
ただし地表や海面付近は上空ほど気温が低くないため、雲ほど簡単に「霧・もや」は発生しません。
ですが、発生する時はします。
「ガス」とは?「霧・もや」とは? 違いは?
まずは一般用語としての「ガス」ですが、これには色々な意味がありますね。
「気体」「燃料用の気体」「ガソリンのこと」「毒ガスの略」「おなら(これも「ガス」です)」などなど……
そして「濃い霧・濃霧」という意味を持つ言葉でもあります。
また「霧」の地方名として北海道東部の太平洋沿岸で使用される言葉、また季語として使われる場合には「海霧」と書いて「ガス」と読ませる、山岳用語では「山中で発生する霧」のことを「ガス」と呼ぶ、などなど、かなり使われ方は自由。
山の上では「雲」と「霧」の区別がつきづらいのですね。
山麓あたりで見上げていた「雲」に標高が上がるに従い近づき、ついにはその内側に達する。「あれ? 雲? 霧? どっちだ? いや、ならばもうこれはガスだ」のような感じでしょうか。
知らんけど。
気象上の言葉としてなら「海上の霧」を指し「ガス」と呼ぶのが基本。
ですが、もちろん「海上の霧」=「霧」でも問題なし。
「ガス」とは「濃霧」であり「海上の霧」であり、山岳用語では「山の中の霧」、「地方名として」または「季語としての『海霧』の読み」などなど、「霧・もや」ほどキッチリと決まりのない言葉なのです。
ですが、この場合の「ガス」は「霧・雲・もや」と発生原因は同じ。
やはり空気中の水蒸気が冷やされることにより生まれたものを指しています。
「ガスってる」とは、つまり「霧が出てる」ということ。
天気予報などで「今日の○○山の山頂ではガスにまかれることでしょう(ガスっているでしょう)」とは間違っても言われません
しかし、登山家さんたちの間では、なんの違和感もなく使われる言葉なのですね。
海上を行き来する船乗りさんたちなどでも、また然り。「明日はガスが立ち込めそうだ。しまっていこうぜ」ですね。
まとめ・・
「ガス」とは「濃霧」という意味も持ちますが「○○キロ未満(もしくは以上)」などといった設定のある言葉ではありません。
「霧」「もや」は見通せる距離の違い、つまり濃さの違いです。
「ガス」だけが色々な専門用語(山岳用語や季語など)での呼ばれ方とも混じっているような印象です。
どちらにしても、煙のようなもの、雲の地表・水面に接しているバージョンであることには変わりません。
P.S.
「霧」の分類、生まれるパターンは・・・と続きがありますが、
aさんに、「長い」「むづかしい」と言われるので、そこについては「裏日記」で・・ それでも長いか( ´艸`)
現在仕事の休憩中。なので、まとめ を読ませていただきました😆
私がコメントしたのはウラでしたねwww
ここは、裏へ狙ってかと思いましたが( ´艸`)
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