暑いからこそ涼しい山に行こう!とは思うものの、近場の低山は暑い方が勝ってしまいます。登山口からある程度標高があり、なおかつ登りがいのある山。日本アルプスまで行けば上高地や扇沢、北沢峠等標高1500mから2000mもあるような登山口がいくつもありますが、大阪府内在住の私は日帰りで気軽にはいけません。
大阪府内から日帰りで行ける涼しい登山口を考えてみます。一番高いのは多分大台ヶ原バス停ですね。1500mあります。もう山地帯も上部でウラジロモミやトウヒの生える世界です。大峰山に登る洞川温泉は800mほどあります。稲村ヶ岳と山上ヶ岳はバス停から登山口が少々遠いですが、休日ダイヤなら日帰りできそうです。吉野の奥千本口は700m。奥高野では護摩壇山にバスがありますが、ダイヤ的に日帰りができません。使うなら伯母子岳の小屋で1泊でしょうか。
もっと手ごろな近場で考えると金剛山の千早側。登山口バス停で500m、ロープウェイ前で650mあります。去年までは水越峠までバスがありましたが、惜しくも廃止になってしまいました。高野山の山内は800mの山上に街があります。極楽橋駅で550m近くあり、普通鉄道でこの標高まで行けるのは関西では稀(唯一?)です。北に目を向けると六甲の奥池がおよそ500m、有馬温泉が400mほど。京都北山の花背辺りが600m、比良南部に登る平バス停が450mほどあり、どちらも出町柳からバスがあります。
車を使えば行者還トンネルや高見山の大峠、鈴鹿山脈の武平峠まで上がれますが、そもそも自動車の出す二酸化炭素や排熱がこの酷暑の原因の一つなので、暑いからマイカー登山というのはなんか矛盾してて違う気がします。(登山での公共交通利用の利点 https://www.yamareco.com/modules/diary/127825-detail-322278 )
さらにいうと比叡山や比良の打見山、御在所岳、能勢妙見山、生駒山などはバスやケーブルカー、ロープウェイなどで山頂すぐそばまで行けます。ここまで行くと山頂が近すぎたり人工物が多すぎたりして登山やハイキングというより観光の風情ですが、下山だけの山歩きや縦走の起点としてならありかもしれません。
昨年「地球沸騰化」という言葉が話題になりました。酷暑や不作や気象災害で社会や生活が乱され、私たちの愛好する登山も熱中症や異常気象などの危険が増えていますが、言ってしまえば我々が今まで野放図に温室効果ガスを排出してきたツケで身から出たサビです。生活も趣味も反省と防止策と適応策を考えながらやっていかなければならない時代になってしまいました。
(画像は観音峰登山口、金剛登山口、平)
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