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恐らく日本のPC史上、最も廃人たちに愛されたPCの一つと言っても良いのがこのチャンドラ（CHANDRA）です。
リコーと「実質日本IBM」の合弁会社であるRIOS-SYSTEM（ライオスシステム）と言う会社によって開発されたリアルモバイルノートです。
今でこそDOS/V（PC/AT互換機）パソコンなんてのは当たり前になりましたが、そのAT互換機による日本語表記の規格を引っ張ったのは日本の技術者たちでした。
PC市場でゆるぎない地位を築いたIBMでしたが、実際にはやればやるほどの赤字で、10年位でPC事業をもとから手放す予定であったそうです。
その中でも米IBMから見て問題児だったのが大和研究所の面々だったと言われています。手を引きたがっていたPC市場に何と新規にノートPCを投入すると事業化を打ち出してきていたのです。
それがThinkPadブランドでした。1992に始まった日本発のThinkPadプロジェクトはSOD/Vの日本普及と一体でした。
WIKIを見てもRIOSと大和研究所に直接言及した記述はありませんでしたが、基本は共同でPC開発を行っていましたが、必ずしもRIOSと日本IBMは一体ではなかったようです。その象徴がチャンドラでした。
小型PCのThinkPad200番台等は全てライオスからの供給でした。
・ThinkPad 220（1993年：2432-***）乾電池動作 PS/55シリーズ10周年記念 5550台→増産により２万台
・ThinkPad 230CS（1994年：2432-***）
・Palm Top PC 110（1995年：2431-***：MONOLITH 1992）
・ThinkPad 235（1998年：2607-***：Clavius：チャンドラ２）
・・・全て廃人アイテムｗｗ
チャンドラの開発がなされましたが、大和で開発されたThinkpad535と競合すると判断された為、販売は見送りという事になりましたがRIOS陣の暴走が始まります。
月刊モービルPC等に何故か試作機が載り、製品化される前から何故か「BIOSでメモリの上限が外されている」等のおかしな情報が流れだします。（販売開始時点ではメモリも認識の上限がありました）
レガシーコネクタフル装備、PCカードスロット３基搭載など、当時のA4サイズノートでも実現してなかった装備がB5サイズに収まっていたので注目度は抜群でした。
遂には1997年、IBM系の子会社日本オフィスシステムで500台限定で販売（NP-10）をしたところ、３日で売り切れるという大事件に発展します。
遂にはエプソンダイレクト、日立等のメーカーまでが追従し、RIOSそのものも、このPCを販売し始める事態になりました。（NP-IOR）
IBMも無視できない程に一気に人気に火が付きました。それがThinkPad235（NP-50）販売に繋がったとされています。
Thinkpadの艶消しの黒のデザインはリヒャルト・ザッパー氏と日本IBMが中心となって決められましたが、唯一黒ではなかったThinkPadが存在します。
それが今回のマシン、チャンドラ？です。
Thinkpad235にはLCDパネル向かって左下に235のシルク印刷がありますが、このチャンドラI純正色に235のシルク印刷がなされてるのがこのマシンになります。
IBMはチャンドラ�兇料亜⊂�なくともNP30の段階でThinkpadブランドとしての現実的な評価を行っていました。
NP-30基本スペック
CPU:MMX133Mｈｚ
サイズ 235.2(W)×173.2(D)×32.7(H) mm、重量 1.24kg。
シャープ8.4インチTFT VGA液晶
メインメモリ8MB（BIOS更新により256MBまで認識可能）
起動後も「Fn+F1」で呼び出し可能な日本語BIOS（CTRL+A+ESC二回でBIOSの隠しメニュー）
シリアル、パラレル、外部ディスプレイ、マイク入力、ヘッドホン／スピーカー出力、マウス／キーボード共用ポート、赤外線、3つのPCカードスロット
写真１
右：DOS/Vマガジン限定NP30 Ve-1（VRAM２MB化 メモリ256MB MMX200MhzクロックUP タッチパネル液晶改造）
左：謎の（笑）NP30仕様のThinkPad235（恐れ多くてドノーマルで保管）
写真２
235シルク印刷
写真３
USキーボードとハングルキーボード
ま、RIOSも解散したし、IBMもレノボにPC事業を身売りしたので235は公開しても問題ないでしょう。
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